2014年03月29日
彼女の余りにも無防備なその背中に…
消費の大半が嗜好品の類である私にとって「駆け込み購入」などまるで無縁、そもそもが無駄な消費なのですから数パーセントの価格の違いになど目が向くはずもありません。
中身は何も詰まってないのに何故か溢れるほどの剰余、満ちていないのに余るとはこれ如何に?
女性の無防備な背中は剰余を映すはずなのですが、彼女の背中にはそれが見当たりません。多分私とは正反対の生き物なのでしょう。
例えば、彼女は「ゲシュタルト崩壊」という概念を知っていてもそれが夏目漱石の『門』の冒頭に引用されていることは知らない、その背中は彼女の聡明さを教えても無用な饒舌は挟むことはありません。
紫煙を燻らせることはなくてもアルコールに溺れることはあるらしい。夢を語るほど正直ではなくても悪夢に魘されるほどの後ろめたさはない。
語り尽くせないはずの彼女の魅力を差し当たり言葉に換えてみる。彼女が何者なのかはさておくとして…。